書評 book review 「C」 2007 2 25

書  名 Cプログラミング入門以前
著  者 村山 公保
出版社 毎日コミュニケーションズ

 パソコンの自作というと、若者の趣味のように思われますが、
意外にも、最近は、中高年にも、「パソコンの自作」人口が拡大しているのです。
 これは、以下の原因が考えれます。
1 団塊の世代は、パソコン・アレルギーがないこと。
2 高齢者も、パソコンでインターネットを楽しむようなったこと。
3 中高年以上の世代は、秋葉原というと、
 オーディオ(ステレオ)の自作を連想する(さらに古い世代はラジオの自作かも)
 こういう世代が、ラジオの自作→ステレオの自作→パソコンの自作へと、
関心が向いていくのは、自然かもしれません。
 こうしたパソコン自作は、意外にも、定年退職後の余暇活動に最適かもしれません。
パソコンを作る楽しみ、「自分で作ったパソコン」を使う楽しみ。
 定年退職後の余暇活動として、よくあるのが、家庭菜園、家庭農園でしょうが、
こういう余暇活動は、配偶者の協力が必要で、意外にも敷居が高いかもしれません。
 ところで、「自分で作ったパソコン」を使う楽しみというと、
インターネットに電子メールでしょうか。
しかし、定年退職後は、膨大な時間がありますので、やがて飽きてしまうでしょう。
 そこで、パソコンを作るぐらいの気概があるならば、
プログラムを作っては、どうでしょうか。
 初めて自分で作ったプログラムが動いた時の感動は、
たとえ単純なプログラムでも、
一生忘れらないほどの感動(ちょっとオーバーかな)と言われます。
 たいていのプログラマーが、初めて作ったプログラムは、
永年保存すると聞いたことがあります。
 「Cプログラミング入門以前」という本は、
奇妙なタイトルですが、これは、実はベストなタイトルだと思います。
 C言語の入門書を読んだけれど、なんとなく、Cプログラミングがうまく行かない。
そんな人に最適な本です。
 どうして、Cプログラミングが、うまく行かないか?
それは、ハードウェアをよく知らないで、プログラミングをやろうとするからです。
Cという言語は、ハードウェアに近い言語です。
だから、ハードウェアを理解していないと、C言語をうまく理解できないのです。
 そういうわけで、C言語に入門する前に、パソコンを自作すれば、
より深い理解ができるようになるでしょう。
 ところで、「Cプログラミング入門以前」という本は、
「入門以前」という字句が使われていますが、
C言語を全く見たこともない人が読むには、レベルが高すぎると思います。
 そこで、C言語の入門書をいくつか掲示します。
「自分のペースでゆったり学ぶCプログラミング超入門」技術評論社
「ここからはじめるC言語」日本実業出版社
「Cの絵本」翔泳社
「世界でいちばん簡単なC言語のeイー本」秀和システム















































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